そんな馬鹿な!? 私、富山県に18年、兵庫県に3年、石川県に4年、埼玉県に5年、そして東京都に8年、居住しておりましたが、北陸に暮らす人々がとりわけ幸せだった印象は無い。
やはり、「何を幸せと感じるか」なんて属人的な指標を一般化して評価するのは、それだけ難しいってことなんだろう。だからこそ、この研究でも、各数値に変な重み付けをせず、できるだけ主観を排して、機械的に算出しているように感じる。
それでも、「GDPやGNPといった経済指標ではなく、GNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)を」という考え方自体には共感・賛同できるし、興味深い。
「豊かで幸せな生活」とはどんななのか。人間は経済や文明を発展させるために生きているわけではなく、その先の、その人にとっての「豊かで幸せな生」を目指して暮らしているでしょう。経済性や文明度よりも、直接「幸せ」を、不完全であれ定量化できたら、面白いですよね。
でもやっぱり、「Social疲れがネットを止めたら充足した」「周囲に認められない幸福な結婚」なんて例が示すように、「幸せなんて人それぞれ」。結論としては一般化できないと思うけれど。
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・asahi.com(朝日新聞社):国民の幸福度、132の物差しで数値化 内閣府が試案 [2011/12/05]
・レコードチャイナ:<世界幸福感調査>日本には幸福な人が16%しかいない [2012/02/13]
・金融危機の後でも「世界全体の幸福度は上昇している」との調査結果 / 幸せはいったいどこにある? – ロケットニュース24(β) [2012/03/01]
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