数年遅れましたが、「透明なゆりかご」コミック(1~5巻)を読む機会を得たので、何の気なしに読んでみたんですが、かなりの衝撃を受けました。
のっけから、「最も多い死因はガンでも自殺でもなく、中絶なんだ」と。パートナーの居ない妊婦、捨てられた赤子、貧困、いじめ。漫画自体は脚色されたfictionですが、その内に散りばめられた純然たる事実、荒涼とした日常があることを改めて、いや、初めて想起することも多いです。
仰々しい演出無く、淡々と出来事が綴られるのに惹き込まれて読んじゃいますね。「少子化対策ってどうあるべきなの」とか「社会や福祉って機能しているの」とか、いろいろ考えるキッカケにもなりそう。超高齢社会になって、年配者の暮らしに目が向きがちだったので、視点を振り戻す意味でも。
NHKで実写ドラマになり、9月で完結したそうなので、そちらも診てみますかね。
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