「なぜスイスのマクドナルドは時給2000円を払えるのか?」という質問に対して、ビックマック指数で回答した元記事はwit感があって好い。
続けて、「日本の1人当たり名目GDPは、世界で27位」という、日本の高コスト体質が語られていた。グラフを見れば、1990年ぐらいから日本は横這いなのに対して、欧米諸国は右肩上がりになっていることがわかる。
記事中では、「成長なき社会保障支出の増大」が端的に主因とされているが、福祉国家イギリスや少子国家だったフランスに大きく後れているのを鑑みると、それだけではないような気もする。
ふと思うのは、ロボットや人工知能が人の作業を代替することって、生産性を向上させ、こうした指標値を改善するのかもしれないけど、同時に、手が空いた人間には、生産性の高い労働ができるような教育が必要になり、それにはやぱりコストがかかるんだろうなぁ、ということ。そうした教育が無く、スキルが無い人が増えるだけだと、社会保障支出が一層増えるだけ。
「教師」は依然、人気職ではあるが、職業満足度は下がっているそうである。経済界や実産業界の叡智に、大学生と気軽に対話してもらうような機会も、米国ほど奨励されていない。企業間の技術交流・人事交流は膠着しがちである。そんな状況で高度教育って言っても、難しいわねぇ…。
「就職希望な明るい未来」が描けないよねぇ…。田中角栄の「日本列島改造論」みたいな画が欲しいよね。
[元記事]
・なぜスイスのマクドナルドは時給2000円を払えるのか? : シェアーズカフェのブログ [2015/04/22]