eclipse2.1.3の頃は、「単一のeclipse実行環境に、様々なプラグインを載っけて様々な開発に対応」する形だったので、使い勝手好く感じました。eclipse3になってから、「開発用途毎に異なるeclipse実行環境」という形になったような気がして、移行を躊躇しておりました。それに、LombozやOmondo UMLなど、プラグインのeclipse3対応もイマイチですしね。
 しかし、eclipse3.1になって、本体の動作に関しては好さげなので、そろそろ私的にも評価してみようかということになりました。

*** インストールに必要なもの [#o8cb93e5]
 今回は、J2EE開発環境をターゲットとし、以下のツールを揃えた。
+Sun J2SE Development Kit 5.0 Update 4 ([[jdk-1_5_0_04-windows-i586-p-iftw.exe:http://java.sun.com/]])
+eclipse J2EE Standard Tools 0.7 ([[wtp-all-in-one-0.7-win32.zip:http://www.eclipse.org/downloads/]])
+%%eclipse 3.1 日本語ファイル 8/20版 ([[31I18Nwith30NLS.zip:http://www.eclipsewiki.net/eclipse/?Eclipse3.1%C6%FC%CB%DC%B8%EC%A5%D5%A5%A1%A5%A4%A5%EB#content_1_4]]) ※任意%%
+%%SDK Language Pack: 3.0.x ([[NLpack-eclipse-SDK-3.0.x-win32.zip:http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/L-3.0.1_Translations-200409161125/]]) ※上記日本語ファイルに必要%%
+Apache Jakarta Tomcat 5.5.9 ([[jakarta-tomcat-5.5.9.zip:http://jakarta.apache.org/site/downloads/downloads_tomcat-5.cgi]])

*** インストール [#n948adab]
-JDK & eclipseのインストールについては、特に解説の必要はなし。いつも通りの環境変数PATHの指定ぐらい。eclipseのロケーションは、「C:/eclipse3」とした。 

*** 日本語化 [#h86ffd41]
-2005.10.05にeclipse.orgから[[officialなLanguage Pack:http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/L-3.1.1_Language_Packs-200510051300/index.php]]が公開されました。
-%%eclipse3.1日本語ファイルのインストールは、アーカイブを適当な場所に展開して(C:/eclipse3 を上書きしないこと)、以下を実行する(付属のXMLファイルの記載より)%%
 SET ANT_HOME=C:/eclipse3/plugins/org.apache.ant_1.6.5
 java -classpath %ANT_HOME%/lib/ant-launcher.jar org.apache.tools.ant.launch.Launcher -buildfile 31I18NWith30NLS.xml
--%%途中、eclipse本体と3.0用のLanguage Pack(zip)の場所を訊かれるので入力する。%%
-以下のコマンドで初回起動
 C:\eclipse3\eclipse.exe -clean

*** Tomcatを利用するための設定 [#t04adc3b]
-Tomcat5.5は、C:/eclipse3/servers/ 以下に展開した。
-eclipseの[設定][Server][Installed Runtimes][Add]で、Tomcat5.5の設定を追加する。
#ref(ServerRuntime.png,center,nolink);

*** プロジェクトの作成 [#rc142a6a]
-J2EEパースペクティブで、「Dynamic Web Project」を作成する。「Enterprise Applications」は、EJBをサポートするコンテナじゃないと作れません(++)
#ref(projects.png,center,nolink);
-プロジェクト作成時の詳細設定にはAnnotationサポートとかあるけど、とりあえず今回はデフォルトで作成。
-「Code Sample」の利用許諾に同意(I Agree)する。
-プロジェクトの「デフォルト出力フォルダー」に存在しないパスが指定されているので、「/%projectname%/WebContent/WEB-INF/classes」などに変更しておく。ここで指定したフォルダにclassファイルが生成されることはないので適当でよい。

*** サーブレットを作ってみよう [#p2aa26a1]
-Wizardに従って、サーブレットを作ってみた。
--例によって、自動生成できるメソッドに"serviceメソッド"が含まれていない(++)
--web.xmlの中身も、一応ちゃんと記述されてますね。
--classファイルは、.deployablesフォルダ以下に生成される。
--それ以外のファイルは、WebContentフォルダ以下に配置すると、.deployablesフォルダに複製されるようだ。

*** 動かしてみよう [#s29a7265]
-Servletを[Run On Server]で実行しようとすると、Serversプロジェクトの設定画面になるので、Tomcat5.5を選択すると起動する。
--Tomcatのデフォルトの設定ファイルは使われず、Serversプロジェクトに新規作成されたserver.xml, catalina.policy, tomcat-users.xml, web.xmlが有効になる。
-設置後の初回起動時には、web.xmlを正しく認識しないことが多いようだ。TomcatをRestartしてweb.xmlを読み直せば問題ない。

~
 わかってくると、なかなかいい感じである。プロファイラやコードカバレッジがプラグインで可能なようであれば、本格的に開発環境を移行するかな…。無償化される [[Oracle JDeveloper:http://www.oracle.co.jp/tools/jdeveloper/]]とどっちを使うかだな。

 自宅のPen4C 2.4GHzではそれ程気にならなかったが、PenM上などで使おうとすると、WTP0.7はかなり遅い。改善されるまでは、素のeclipse3.1.1 + [[Tomcat Plugin:http://www.sysdeo.com/eclipse/tomcatplugin]]で我慢か?

 WTP1.0がリリースされたので試してみたが、鈍重な動作はあまり改善されていないようだ。(2005.12.25)


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