Ferrarriというのは、F1において、良くも悪くも「surpriseを生み出す宝箱」ですね。今回は、良い方向でした。
誰でも苦戦するだろうと予想していたSingapore GPのFerrarriは、予選日の朝に突然生まれ変わっちゃいました。現代でもそんなことあるんだな~。しかも、彼ら自身が言うように、何か特殊なアップデートが大きく影響したのではなく、「マシンの前後バランスがうまく調整できた」のが要因なんでしょうね。
そういえば、Austria GPのRedBullも「マシンの前後バランスがうまく調整できた」から、急激な改善をみて、勝ったのでしたね。現代F1は、技術的な面において、非常に繊細かつ複雑で訴求しにくいですなぁ。
運営面においては、世代交代期で、エンタメ性とスポーツ性、ビジネスとしてのバランスを問われ続けていますし、将来性においては、化石燃料との関わり方やFormula Eとの方向性の違いを明確にする必要があります。そうしたバランスもうまく調整してほしいですね。
今回のレースでも、「予選よりも13秒も遅いラップタイムで周回しても、順位の変動がない」とか、ちょっとどうなのかなとは思います。
とにかく、1989年開幕戦のBrazil GPで初めてセミオートマを搭載したFerrarriのNigel Mansellが最後まで走り切って優勝とか、91年のMexico GP Finalで、FerrarriのAlan Prostが突然、爆発的な速さを見せて優勝とか、いろいろ思い出しました。今回のはそれらに匹敵する強烈な記憶になりますね。
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