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電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2015.2.23 (Monday)

at 17:04  

ExpressCacheの功罪   [ICTメモ]

 今更だが、業務用のLenovo PCで動作している ExpressCache サービスについてまとめる。
 ExpressCache とは、Intel SRTやWindowsのReadyBoostと同じく、flash media(SSD)をcacheに使って、HDDの高速化を図ろうとするもので、最近のLenovo PCでは、基本的に有効になっているようだ。

 そんなことを知らない1利用者としては、大したアプリも起動していないWindows 7 64bitが、3GB以上もmemoryを消費しているのはおかしいと思うわけですよ。確かに、64bit版のWindowsは、WoWもあるから、32bit版と比べるとヒドくmemoryは喰うのだけれど、それにしても、搭載している4GBのうち、75%以上がOS起動直後に消費されているなんて、悪夢でしか無い。
 で、調べてみると、ExpressCache がmemoryを使っているわけです。
 「他のアプリがmemoryを要求したら、割り当てを解放する」らしいが、導入したDBMS(DB2)なんかのリソース状況を診ると、かなり怪しい。

 そもそも、このExpressCacheが有用かどうか?
 確かに、Windows 7の起動はかなり速い。1分かかってないかもしれない。
 eccmd.exe -info コマンドで診ると、cacheが使われているようではある。

EC Cache Info
===========================================
Mounted : Yes
Partition Size : 14.91 GB
Reserved Size : 3.00 MB
Volume Size : 14.91 GB
Total Used Size : 3.60 GB
Total Free Space : 11.31 GB
Used Data Size : 3.53 GB
Used Data Size on Disk : 3.60 GB
Cache Stats
=================================================
Cache Volume Drive Number : 1
Total Read Count : 98193
Total Read Size : 2.63 GB
Total Cache Read Count : 46383
Total Cache Read Size : 1.09 GB
Total Write Count : 10881
Total Write Size : 554.16 MB
Total Cache Write Count : 2256
Total Cache Write Size : 151.88 MB
Cache Read Percent        : 41.67%
Cache Write Percent : 27.41%

 一旦キャッシュしたら、ExpressCacheのWindowsサービスを停止して新規キャッシュ生成を止めても、OS起動は速いままだった。ならば、それが良かろうと考えた。OS起動だけ高速化して、サービスは無効。

 しかし、更には、HDDを暗号化していても、SSDにキャッシュされたデータは暗号化されないようである。これは業務用途としては致命的と思われる。無効にするしかないんだろうねぇ…。
 なお、Intel SRTなどでも、SSDキャッシュの暗号化は行われないようである。

[関連記事]
ハイブリッドHDD”ExpressCache”のメモリ浪費と有用性について - seraphyの日記 [2013/03/30]


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