「機動戦士ガンダムUC」の1巻~10巻まで、拝読させて頂きました。なかなか良かった。「1st」、「Ζ」、「ΖΖ」、「逆シャア」の流れを汲むシリーズの続編として、ファンの目から見ても及第点が付くのではないかと。
とにかく、「UC」は「1st」「逆シャア」の Hommage であることは間違いない。
「見せてもらおうか。ガンダムの性能とやらを。」とか
「俺を踏み台にしたっ!」とか
「ニュータイプの有り様を示しすぎた。」とか
の台詞は言うに及ばず、「コロニーでの事件発生から、地球へ降りて主人公が成長。宇宙へ戻り、大切な人を失いながらも決着」という筋書きも、「暗い坑道内で生身の一騎打ち」まで、再現は明らかにやり過ぎであり、読んでいて苦笑を禁じえない。(^^;;
しかし、ガンダム・サーガ、宇宙世紀の根源に真っ向から挑み、一筋を通した筆力は流石だ。面白かった。個人的には、「Ζ」、「ΖΖ」にみられるややファンタジーな部分が多少気になったけど、多かれ少なかれそういう部分は必要なわけだし。そのさじ加減は個々人の好き好きでしょうね。