私がお勧めするPCの初期設定をまとめてみました。買ったばかりのPCを"使える"状態に持っていくまで…。
Windows XP Professionalをベースに記述しています。
Windowsのセットアップ(その1) †
HDDのパーティション構成変更 †
- OSと実行ファイルはCドライブに、データファイルはDドライブにまとめる。
- HDDが2つ以上あることが理想。Cドライブは高速性、Dドライブは容量を重視。
- OSの再インストール等が面倒なら、PartitionMagic等で領域のサイズを変更してもよい。
OSのインストール †
- 望みのOSがプリインストールされているならば、無理に再インストールする必要はない。
- なるべくPCに付属のOSをインストールするようにしたい。ノートPCなどでは、特殊なハードウェアドライバ(HotKey等)が必要になったり、独自の有用なユーティリティソフト(電源管理等)があることが多いので。アップグレードも「一旦、PC付属のOSをインストール後、上書きアップグレード」する方が無難。
プログラムの削除 †
- プリインストールOSの場合は、明らかに不要なソフトウェアがインストールされていることが多い。
Windowsコンポーネントの追加と削除 †
- 主な追加コンポーネント
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)
必要に応じて。
- 主な削除コンポーネント
- MSN Explorer
- Outlook Express
- Windows Messenger
- ゲーム
Documents and SettingsフォルダをDドライブへ移動 (optional) †
- いったんWindowsを再起動して、マシン起動直後にF8キーを押し、「セーフモードとコマンドプロンプト」を選択してセーフモードで起動する。
- Windowsが起動したら、管理者権限(Administrators)でログオンする。
- コマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力する。
xcopy "c:\Documents and Settings" d:\Users\ /e /c /h /k /o
- コピーが終了したらレジストリエディタ(regedit.exe)を起動し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CurrentVersion\ProfileList\ProfilesDirectory の値を先程コピーしたディレクトリ(移動先)に変更する。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CurrentVersion\ProfileListキーの下にある S-1-5-21-1957994488-1708537768-1904577907-1003 などの数字で書かれているキーが、現在利用しているユーザーのプロファイルになるので、それぞれのキーにある ProfileImagePath の値を移動先ディレクトリに変更する。各ユーザーごとに設定されているので、すべてのユーザーに対して変更する必要がある。
- レジストリ全体に「Documents」で検索をかけて、ヒットしたキーや値を適宜変更する。
かなりの数あるし、考慮して編集すべき値もあり、大変。
- レジストリ全体に「Docume~1」で検索をかけて、ヒットしたキーや値を適宜変更する。
無いはずだが、念のため。
- マシンを再起動し、問題がなければ c:\Documents and Settings をバックアップした後、削除して、再度マシンを再起動してみる。
各種ハードウェアドライバのインストール †
- Graphic Driver, Network Driver, Sound/Audio Driver, TV Caputure Driver, Printer Driver等々
[重要] Windows Update †
- 重要な更新は以下の順でインストールしていくといいでしょう。
- OSのServicePack
- IEのServicePack
- SecurityRollupPackage
- その他のセキュリティアップデート
[重要] ウィルス検出ソフトのインストール †
- ネットワークに接続したら即座にウィルス定義ファイルを最新にしちゃいましょう。
Windowsのセキュリティ †
最低限、これだけは…というレベルです。
「簡易ファイルの共有」を停止(WindowsXP Proの場合) †
- WindowsXPのデフォルトでは、フォルダ毎に詳細な共有アクセスコントロールをすることができません。
- [コントロール パネル][フォルダ オプション][表示]タブの詳細設定で[簡易ファイルの共有を使用する(推奨)]のチェックを外す。
- WinXP Home Editionをご利用の方は上記設定はできません。諦めてください(^^;;
管理共有を停止 †
Windowsのチューニング †
個人の嗜好が色濃く影響する部分ですので、設定はご随意で。私のポリシーは「自分が利用していないサービスはすべて止める」です。
不要なWindowsサービスの停止 †
- [コントロールパネル][サービス]で不要なものを停止し、[手動]または[無効]に設定します。
- 停止し、手動起動にするサービス
- Alerter
- Error Reporting Service
- Fast User Switching Compatibility
- Help and Support
- IMAPI CD-Burning COM Service
- IPSEC Services
- Messenger
MSN Messengerとは別物ですから、あしからず
- Remote Registry
- Secondary Logon
- Themes
停止するとデスクトップがクラシックになります。
- Upload Manager
- WebClient
- Windows Image Acquisition (WIA)
スキャナ、Webカメラ利用者には必要かも
見た目をクラシックに(WindowsXPの場合) †
- デスクトップのテーマをWindows クラシックに変更する。
Windowsサービス「Themes」を停止した時点で、変更されているはずですが、一応。
クラシック[スタート]メニューに変更する。
お好きな方で
視覚効果を最小限に †
- [システムのプロパティ][詳細設定]パフォーマンスの[設定][視覚効果]を「パフォーマンスを優先する」に変更。
- でも私はその後、「…アイコン名に影…」「ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する」にはチェックしますけどね。「…最大化・最小化をアニメーションで…」は任意。
Explorerのチューニング (optional) †
以下の設定で、微妙に快適になります。設定は全て以下のレジストリキーに作成します。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer]
- ActiveDesktopを無効にする
"NoActiveDesktop"=dword:00000001
- 「最近使ったファイル」に履歴を残さない
"NoRecentDocsHistory"=dword:00000001
- スタートメニューから「最近使ったファイル」を削除
"NoRecentDocsMenu"=dword:00000001
- ショートカットのリンク先の監視を停止
- WinXPのシンプルスタートメニューを無効にする
"NoSimpleStartMenu"=dword:00000001
- スタートメニューから「ヘルプとサポート」を削除する
"NoSMHelp"=dword:00000001
cf. マイクロソフト サポート技術情報 - 292504
「マイコンピュータ」上の「共有ドキュメント/{ユーザー名}のドキュメント」フォルダ削除 †
- シングルユーザでPCを利用する際には不要、邪魔です。
- HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\DelegateFolders\{59031a47-3f72-44a7-89c5-5595fe6b30ee}のキー名の先頭に半角の「;」を挿入する。
メモリ関連 †
- [システムのプロパティ][詳細設定]パフォーマンスの[設定][詳細設定]仮想メモリ[変更]で、初期サイズと最大サイズと同値にする。もちろん推奨値以上で。
Windowsのセットアップ(その2) †
アプリケーションの追加 †
- 必要なWindowsアプリケーションをインストールします。
- Firefox, EmEditor, Lhaz, K-Lite Codec Pack等々、各自必要と思われるアプリケーションをインストールします。
データの移行 †
- 既存のPCからの移行データがある場合は、ネットワーク経由等でコピーします。
クリーンアップ †
- デフラグ前には一応、以下のような不要なファイルは削除しておきましょうね~。
- ごみ箱の中のファイル
- インターネット一時ファイル
- 各ユーザのLocal Settings\Tempフォルダ内のファイル
- 方法
- 以下のコマンドでGUI設定
cleanmgr /sageset:0
- HDDに空きがあるなら「古いファイルの圧縮」は非推奨。
- 以下のコマンドでバッチ実行
cleanmgr /sagerun:0
- 参考: @IT
レジストリ縮小 (optional) †
Windows起動の高速化 (optional) †
デフラグ †
- HDDへのファイルの追加・削除が落ち着いたところで、一度デフラグしておくとよいでしょう。
以上で、終わりです。お疲れ様でした。