Last-modified: 2003-12-01 (月) 15:54:02 (7451d)

Fear and Anxiety

1995/03/06

 僕は自分の将来がとても不安だ。

 映画「STAR WARS」の中で、恐れ、怒り、不安などは”理力の暗黒面(dark side of the force)”と言っていた。怒りや恐怖に自分を支配され、感情や理性を見失うことは、人間にとって最も危険なことである。それは、誤った判断を招き、誤った思考、誤った行動へとつながっていく。いつか自分を取り戻すことが出来たときには、ほとんどの場合、その時のことを後悔するものである。

 漫画「F」の中にもあった。「”今”を全力でいきることが出来ていれば、恐怖を感じない。恐れているヒマがない」と。恐怖というのは、”今”を恐がっているのじゃなく、”未来”を恐がっているのである。「このテストに合格しないと、僕は正選手になれない」とか「明日のステージでうまく演奏できなかったらどうしよう」といった、不安や恐れの全て、100%は将来のことを懸念しているのである。ということは”今”の自分には”未来”のことを考えるだけの余裕があるということになる。つまり、”今”を全力で生きていない。”今”何をすべきなのか、それを考え、行動していない。それが出来ていれば、恐怖など感じるはずはない。

 それでもやはり、ほとんどの人間は、恐怖から逃れることは出来ない。何かに脅え、おののき、それを背負って生活していることがある。”一生懸命に生きる”ことは、非常に困難なことなのである。

 僕はまだ大学生だから、これからの人生をどう生きるか、ということについての選択の余地は、数多く残されているのだろう。それは、とても幸せなことなのかもしれない。しかし、”今”の僕は、”今”の状態をまったく幸せに感じていない。

 これから、何をすべきなのか。何をしたいのか。何ができるのか。全くわかっていない。完全に宙ぶらりんで、地に足がついていない。

 時代には”流れ”があり、それにのって生きるか、逆らって生きるかは、本人次第である。しかし、”流れ”の中では、一人の人間なんてちっぽけなもので、皆流されながら生きている。その”流れ”がいつ僕に押し寄せるのか、僕は不安でならない。


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